お墓をつくるお墓をつくる

お墓をつくるQ&A
Q.
費用はどれくらいかかりますか?
A.
近年はお墓事情も昔とは異なり、都営墓所と私営墓所との格差もなくなり、お客様のご希望、お求め安い大きさの墓所が増えてきています。
主な費用として、霊園を管理する事務所への永代使用料(土地を使用する権利を得るための費用)とお墓の工事費がかかります。永代使用料は、墓所の大きさ(平米数)/霊園の環境により異なり、お墓の工事費は、墓所の大きさ/石の種類/彫刻により異なります。特に石の種類につきましては、国産、外国産合わせて300種とも言われ、不向きがありますので、石材店とご相談の上、お決めになることをおすすめします。近年は、国産の産出量の減少から、輸入材の石が多くなり、全体の約半分が輸入材で建てられるようになりました。

Q.
どのようなデザインに人気がありますか?
A.
最近は庭園墓所、芝生墓所などの人気で洋型のお墓が増えています。耐震性に優れ、横幅が広いため安定した印象を与え、デザイン的にも幅広く彫刻が可能な上、イメージ文字(やすらぎ、心、愛)などを刻んだ墓碑も増えています。

Q.
納骨を四十九日にしたいのでそれまでに建墓してほしいのですが、どれくらいかかりますか?
A.
建墓まで約一ヶ月半かかります。

建墓までの流れは下記のようになります。
まず、霊園側と手続きを行っていただいてから、お墓のデザインに入ります。
最近は、洋風デザインにこだわりをお持ちのお客様が増えていますので、石の材質と 共に話し合いの中、決めさせていただきます。
山から切り出された石は、不良部分が取り除かれ、注文の寸法に応じて切断され原石 となります。それから、切り込み、ノミならし、光沢を出すための何段階にもよる過 程を経て、石の輝きを出していきます。
その後、石は彫刻段階に入ります。まず、研磨された石の表面にゴム版を貼りつけ、 文字がゴム版に転写されカッターで切り抜かれます。それから、切り抜かれた文字盤 に金剛砂を含んだ高圧空気によって吹き付けられ、ゴム版の切り抜かれた部分のみが 削られます。そして、熟練した職人がノミでならして昔ながらの質感を出すことで、 墓石となります。
現場では、上記の作業と同時進行で、基礎工事と納骨棺のコンクリート打ち込みが行 われています。
最後に、墓石は、据付師により、図面の寸法と水平をとりながら、一本一本慎重に組 み立てられ、墓所完成となっていきます。

Q.
お墓を建てる時期の目安を教えてください。
A.
時期については一定の決まりはありません。しかし、仏教では死後四十九日で霊魂が天界へ旅立つと言われ、この間に相続者は個人の追善供養を積みながらお墓も建てて供養を済ませておくことが子孫のつとめであると言われています。それ以外では、春の彼岸、秋の彼岸、夏のお盆にお墓を建てる方もいらっしゃいます。

Q.
お墓を建てる際の方角を気にして、特に北向きを避ける人が多いようですがなぜですか?
A.
北向きを気にされる理由としては、北は日本古来の考えとして天皇の玉座、すなわち上座となります。北向きにお墓を立てると、参拝者が上座に立つことになります。
最近の霊園は山を切り崩し、斜面に霊園を作ることがあります。特に北斜面というのは、太陽の光が墓石に当たらないことから避けられるようになったとされます。
仏教の教えでは、東西南北上下と六方とも尊敬し、吉凶の別は問いませんので、方角よりも環境、生前の仏様のことを想い、考えられてはいかがでしょうか。

Q.
家紋は彫刻した方が良いのでしょうか?
A.
家紋というのは家々のシンボル、言わば家を見分けるための標識みたいなもので、戦国時代では敵味方の区別のためにのぼりなどに描かれてました。お墓は代々引き継ぐもの、先祖のためにも必要なものです。